値下げを考えるタイミング
まず、出品直後は動かなくていいです。メルカリは出品した直後が一番見られやすく、そこから少しずつ検索結果の後ろへ流れていきます。出した当日に反応がなくても、値段が悪いとはまだ言えません。
見直しを考える目安は、私の感覚では2つあります。
- 出品から1週間ほど経っても、閲覧もいいねもほぼ増えていない……そもそも見られていないか、検索に引っかかりにくい商品名になっているかです。値段の前に、タイトルと写真を疑ってください。
- 閲覧といいねは付くのに、売れない……見た人が、欲しいけどこの値段なら待つ、と判断している状態。値下げが効くのはここです。
要は、売れない理由が値段なのか露出なのかを先に切り分ける、ということです。いいねが5件10件と付いているのに動かないなら、値段が相場より少し上にいると考えて、次の相場チェックに進んでください。
SOLD履歴での相場の調べ方
下げ幅を勘で決めると、下げすぎて損をするか、下げ足りなくて動かないかのどちらかになりがちです。基準にするのは実際に売れた価格。アプリで商品名を検索して、絞り込みの「販売状況」で売り切れ(SOLD)のみを表示すると、その商品がいくらで売れてきたか履歴が見られます。
見るところは3つ。
- 直近のSOLD価格帯。半年前の売値は今の相場とずれていることがあるので、なるべく新しいものを見ます。
- 状態の差。同じ商品でも、新品タグ付きと使用感ありでは価格帯が分かれます。自分の商品と同じ状態のものと比べてください。
- 今出品中のライバルの価格。買う人は安い順に並べ替えて見ることが多いので、同じ商品が自分より安く出ていれば先にそちらが売れていきます。
例えばユニクロのダウンジャケットを3,500円で出しているとします。SOLDを見ると、同じ型番で同じくらいの状態のものが2,300〜2,800円に集まっていて、出品中の最安は2,600円だった。この場合、3,500円のままいいねを眺めていても動きません。逆に、相場のど真ん中なのに売れていないなら、値段より先に写真の暗さや説明の薄さ、季節を疑った方がいいです。
値下げ通知の仕組み
メルカリでは、値下げをするといいねをした人へ通知が届きます。一定額以上の値下げが条件とされていて(割合や金額の基準は時期によって変わることがあります)、これが値下げの一番の武器です。
いいねをした人は、欲しいけど値段で保留している人の集まりです。そこに値下げ通知が飛べば、迷っていた人の背中を押せるかもしれない。10円ずつ細かく下げても通知の条件を満たさないことがあるので、下げるならある程度まとめて下げた方が通知の面では意味があります。
時間帯もよく話題になります。メルカリの利用者は夜、特に20時から23時ごろに多いらしく、その少し前に値下げして通知を飛ばす出品者は多いようです。効果を保証できる話ではないものの、平日の昼に下げるより、見ている人が多い時間に合わせる方が理屈は通っています。
通知を飛ばす目的で価格を上げてから下げ直す、といった操作を繰り返してはいけません。買う人からの信頼を落としますし、不自然な価格操作は迷惑行為と受け取られる可能性があります。
下げ幅の考え方
下げ幅は、SOLD相場までの距離から逆算します。10円、50円と刻むより、1回で意味のある幅を下げた方が動きます。刻み値下げは通知が飛ばないことがあるうえ、見ている側からも変化が分かりません。
先ほどのダウンジャケットなら、3,500円から相場の2,600〜2,800円あたりへ、1回目で2,980円、それでも1週間動かなければ2,680円、という2段構え。だいたい1割前後を1回の目安にして、相場の下限より下には安易に行かないことです。そこまで下げないと売れないなら、時期を待つ手もあります。冬物のダウンを7月に値下げで押し切ろうとしても、正直分が悪い。
もうひとつ忘れやすいのが下限の計算です。メルカリは販売手数料が販売価格の10%かかり、送料込みなら送料も自分持ちになります。2,000円で売れても、手数料200円と送料を引くと手元は1,500円前後、ということが普通に起きます。値下げする前に、いくらまでなら下げられるかの底を決めておくと、交渉が来たときにも迷いません。
値下げ交渉が来たときの返し方
コメントでの値下げ交渉は、メルカリでは日常です。「3,000円になりませんか」が来たときに慌てないよう、対応の型を決めておきましょう。
- 底値の範囲内なら応じる。交渉してくる人は買う気がある人なので、想定の範囲なら受けて早く売った方が得なことが多いです。
- 範囲外なら、対案を返すか断る。「3,000円は難しいですが3,300円までなら」と返すのも、お値下げは考えていませんと丁寧に断るのも、どちらも普通の対応です。断ること自体に気を遣いすぎなくて大丈夫。
- 専用出品は義務ではない。交渉がまとまると専用にしてほしいと頼まれることがありますが、専用出品はメルカリの公式な機能ではなく、出品者の間の慣習です。作るかどうかは自分で決めていいですし、横取り(他の人の購入)が起きても、メルカリのルール上は先に買った人との取引が成立します。
プロフィールや商品説明に「大幅なお値下げはご遠慮ください」と書いておくと、極端な交渉は減ります。ゼロにはなりませんが、線を引いておくだけで返信は楽になります。
やってはいけない見直し方
価格を見直すとき、手を出さない方がいいやり方もはっきりさせておきます。
- 削除と再出品の繰り返し。出し直すと見られやすくなる、と定番の手のように語られがちです。ただ、同じ商品の削除と再出品を短期間に繰り返して表示機会を増やす行為は、メルカリで迷惑行為とみなされる可能性があります。ペナルティのリスクを負ってまでやることではありません。いいねした人に直接届く値下げ通知の方を先に使ってください。
- 同じ商品の重複出品。1つの商品を複数ページで同時に出すのは禁止されています。
- 取引中・交渉中の商品の削除。購入された商品や、コメントでやり取りが進んでいる商品を勝手に消すのはトラブルのもとで、規約上も問題になります。
- 無在庫出品。手元にない商品を出品するのは禁止行為です。
価格の見直しは、出品ページを残したまま編集画面から価格を変えるだけで済みます。いいねや閲覧の履歴も残るので、育てたページを捨てずに済む。まず相場を調べて、通知が届く幅で、人が見ている時間に下げる。地味ですが、これが規約の範囲内でできる一番堅実な手だと私は思っています。