最初の2行に結論を置く
メルカリの商品ページで、説明文は冒頭しか読まれないことがよくあります。スクロールせずに見えるのは最初の数行だけなので、一番伝えたいことを頭に持ってきます。
たとえばユニクロのダウンジャケットを3,000円で出すなら、書き出しはこうです。
- 「ユニクロ ウルトラライトダウン Mサイズ 昨冬購入 2〜3回着用 目立つ傷汚れなし」
ブランド名、サイズ、購入時期、使用回数、状態。この5点が最初の2行に入っていれば、買い手はそれ以上探さなくて済みます。「ご覧いただきありがとうございます」から始めたい人はそれでも構いませんが、挨拶の分だけ肝心の情報が下に押し出されます。私なら挨拶は削ります。
書くべき5項目
買い手が説明文で確かめたいことは、だいたい次の5つです。
- 実寸。服なら着丈・身幅・袖丈、バッグなら縦・横・マチ。同じMサイズでもブランドによって大きさが違うので、メジャーで測った数字を書きます。素人採寸なので多少の誤差がある旨も添えておくと安心です。
- 状態。傷や汚れは正直に、場所まで具体的に書きます。「袖口に薄い毛玉あり(3枚目の写真参照)」のように写真と対応させておくと、届いた後の揉めごとを避けやすくなります。
- 購入時期。「2年ほど前に購入」で十分です。覚えていなければ「購入時期は不明ですが」と書けばいい。
- 付属品。箱、説明書、保証書、替えパーツ。あるものだけでなく「箱はありません」と無いものまで書くほうが親切です。
- 発送までの日数。設定項目にもありますが、「平日は仕事のため週末発送になります」といった補足があると買い手は予定を立てやすい。
この5つが揃っていると、質問コメントはかなり減ります。質問対応の手間が減る効果は、出品数が多い人ほど効いてきます。
テンプレートの作り方と落とし穴
毎回ゼロから書くのは続きません。項目名だけ並べた型を一つ作っておいて、出品のたびに中身を埋める方式にすると書き漏れがなくなります。
服の出品なら、骨組みはこの程度で足ります。
- 【商品】ブランド名・品名・カラー
- 【サイズ】表記サイズと実寸
- 【状態】傷・汚れの有無と場所
- 【購入時期】いつ・どこで
- 【付属品】あるもの・ないもの
- 【発送】日数と梱包方法
メルカリには出品時に説明文のテンプレートを保存できる機能があるので、ジャンルごとに登録しておくと入力は数分で終わります。ただし一つ落とし穴があって、状態の記述まで定型文で済ませるのは危険です。「目立った傷汚れなし」をコピーしたまま実物に傷があった、という食い違いは低評価の典型的な原因です。状態欄だけは毎回、実物を手に取って書き直してください。
検索されやすい言葉の入れ方
メルカリの買い手の多くはキーワード検索から商品にたどり着きます。説明文も検索対象になるので、買い手が打ち込みそうな言葉を文章の中に入れておく意味はあります。
コツは、正式名称と通称の両方を書くことです。「ウルトラライトダウン」で探す人もいれば「ユニクロ ダウン 軽量」で探す人もいます。型番がある商品なら型番も書く。ニンテンドースイッチなら「Nintendo Switch」と「スイッチ」の両方に触れておく。それだけで拾われ方が変わります。
商品と関係のないブランド名を並べたり、検索用の単語を文章にせず羅列したりする行為は、メルカリのガイドで禁止されている検索妨害にあたる可能性があります。あくまで商品を正しく説明する文章の中に、言葉を自然に含めるのが原則です。
やってはいけないこと
説明文の工夫とあわせて、出品まわりで明確にNGとされている行為も押さえておきます。知らずにやってもペナルティの対象になりえます。
- 同一商品の重複出品。同じ商品を複数のページで同時に出すのは禁止されています。
- 取引中・交渉中の商品の削除。コメントでやり取りが進んでいる商品や、購入された商品を勝手に消すのはトラブルのもとで、規約上も問題になります。
- 無在庫出品。手元にない商品を出品する行為は禁止です。
- 削除と再出品の繰り返し。売れない商品を消して出し直せば検索の上位に戻る、という話を見かけますが、同じ商品の削除・再出品を繰り返して検索結果での表示機会を増やす行為は、迷惑行為とみなされる可能性があります。売れないときはまず説明文と写真、それから価格を見直すほうが安全です。
書き直しの実例
最後に、直す前と後を比べてみます。よくあるのがこういう説明文です。
「ご覧いただきありがとうございます。ノースフェイスのリュックです。used品にご理解ある方のみお願いします。」
これだと買い手には、大きさも状態も購入時期も分かりません。質問するか、離脱するかの二択になります。同じ商品をこう書き直します。
「ノースフェイス ヒューズボックス 30L ブラック。3年前に直営店で購入し、通学で1年ほど使用しました。底面に薄いスレあり(4枚目)、内側は目立つ汚れなし。実寸は縦46cm×横33cm×マチ15cm。タグ等の付属品はありません。平日発送、24時間以内に対応します。」
文字数は増えましたが、やったことは先ほどの5項目を埋めただけです。特別な文章力は要りません。手元の商品を観察して、測って、正直に書く。説明文づくりは結局そこに尽きます。