時間がかかっているのはどこか
効率化の前に、まず自分の出品作業を分解してみてください。私が見てきた範囲では、時間を食っているのはだいたい次の3つです。
- 説明文を毎回ゼロから書いている
- 撮った写真がカメラロールに埋もれて、探すだけで数分かかる
- 採寸のたびに、どこを測ればいいのか調べ直している
古着を月30点出品する人が1点15分かけていたら、合計で7時間半。このうち説明文と採寸の書き起こしが半分近くを占めていることも珍しくありません。裏を返せば、ここを型にしてしまえば作業時間はかなり削れます。
次から順番に、型の作り方を見ていきます。
説明文のテンプレート化
説明文をよく見ると、毎回書き換える部分と、毎回同じでいい部分に分かれています。同じでいい部分をテンプレートとして保存しておけば、出品のたびに考えるのは商品固有の情報だけになります。
テンプレートの構成例
- 商品名やブランド、型番(毎回書き換える)
- 状態の説明(毎回書き換える)
- サイズと採寸(ひな形に数字を入れる。後述)
- 発送方法と発送までの日数(ほぼ固定)
- 注意書き。自宅保管である旨、ペットや喫煙の有無など(固定)
保存先はスマホのメモアプリで十分です。メルカリアプリにも出品時に商品説明のテンプレートを登録できる機能があるので、メンズトップス用、本と漫画用、というようにジャンルごとに分けて登録しておくと切り替えが楽です。
ひとつだけ注意を。テンプレートに頼りすぎると、商品固有の情報が薄くなりがちです。傷や汚れの場所、実物との色味の差。こういう個別の情報を省くと、購入後のトラブルに直結します。テンプレートで浮かせるのは固定部分を書く時間であって、説明そのものを手抜きするための道具ではありません。
写真はフォルダ分けで探す時間をなくす
写真を撮る時間より、あとから「あの商品の写真どれだっけ」と探す時間のほうが長い。心当たりのある人は多いはずです。撮影後のひと手間で解決できます。
やりやすい管理方法
- 商品ごとにアルバム(フォルダ)を作り、撮影直後に振り分ける
- フォルダ名は日付+商品名にする(例:0705_ユニクロ ダウン 黒 L)
- 出品が終わったら、そのフォルダを出品済みフォルダへ移す
撮影日をまとめるのも効きます。10点分を一気に撮ってフォルダ分けし、出品作業は別の日にやる。撮影と出品を分ければ、照明や背景の準備が1回で済みます。
撮る順番を固定するのもコツです。全体、背面、タグ、傷や汚れ、付属品。この順で毎回撮っておくと、出品画面で写真を選ぶときに迷いません。1枚目は検索結果のサムネイルになるので、全体がはっきり写った明るい写真を先頭に置いてください。
採寸のひな形化
衣類の採寸は、毎回どこを測るのか調べ直していると時間がかかります。ジャンルごとに測る箇所を決めたひな形を作って、数字を埋めるだけの状態にしておきましょう。
ひな形の例(トップスの場合)
- 肩幅: cm
- 身幅: cm
- 着丈: cm
- 袖丈: cm
これを説明文テンプレートに組み込んでおけば、メジャーで測って数字を打ち込むだけで採寸欄が完成します。パンツならウエスト、股上、股下、わたり幅。バッグなら縦、横、マチ。ジャンル別に3〜4種類あれば大半の商品をカバーできます。
採寸は面倒な工程ですが、購入前の質問でいちばん多いのがサイズの話です。先に書いてあれば質問対応の時間が減るので、ここで手を抜くと後工程がかえって増えます。「平置き・素人採寸のため多少の誤差はご容赦ください」の一文をひな形に入れておくと、細かい誤差をめぐるやり取りも避けやすくなります。
出品まわりで避けたい行為
効率化を進めるうえで、あらかじめ知っておきたい規約上のNG行為をまとめておきます。知らずにやってしまうと、利用制限などの対象になり得ます。
- 同じ商品を複数同時に出す重複出品
- 取引中や交渉中の商品を一方的に削除する行為
- 手元に商品がない状態で出品する無在庫出品
また、同じ商品の削除と再出品を短期間に繰り返して検索結果での表示機会を増やそうとする行為は、迷惑行為とみなされる可能性があります。
出品前の最終チェック
テンプレートとひな形で作業を型にしても、出品ボタンを押す前の確認だけは省かないでください。型を使えば使うほど、差し替え忘れが起きやすくなるからです。
チェックの例
- 説明文に前の商品の情報が残っていないか。サイズや色の書き間違いはクレームのもとです
- 写真は今回の商品のものか、傷の写真は入っているか
- 送料と販売手数料を引いて赤字にならない価格か
- カテゴリとブランドの設定は正しいか
効率化といっても、機械に丸投げすることではありません。考えなくていい部分を型にして、浮いた時間を確認と個別の説明に回す。テンプレートで浮いた5分をチェックに使う。この順番さえ守れば、出品数が増えても取引の質は落ちません。